Roaster Co.Ltd. | 株式会社ロースター

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エディター、ときどきダンサー

October 11, 2017

時々、渋谷駅付近のクラブに行く。

 

あのあたりにはクラブが多いし、職場からも徒歩圏内。

だから、金曜の夜は会社に荷物を全部置いてパーリナイ!

みたいなことを月に1、2回する。

あ、でもパーリナイ! と言っても、基本的に一人、隅っこで黙々と踊ってるくらい。健全な楽しみ方です!

たくさんの人がいる賑やかな場所に行きたい、けど一人で過ごす時間もある程度確保したい。寂しいけど独りがいいみたいな、アンビバレンスな気分に適った場所。

誰にも邪魔されず、聞いたことのないヒップホップやトラップに合わせて、体を動かす。

細かい音やメロディの抑揚、低音のビートが体の内側に響くのを感じながらリズムに乗るのが好き。とっても楽しい。

ひとつ問題があるとすれば、そこそこ長く続けてきたストリートダンスの感覚で踊ると、かなり浮くことかな。外国人は割と反応いいけど。

 

たぶん、家族連れや若者グループがわいわいはしゃいでいる市民プールで、

競泳用水着・ゴーグル・水泳帽の3種の神器を完全装備して本気のクロールでタイムアタックしてるやつくらい浮く。プカプカ浮く。

 

それでも、そんな浮いた者同士が集まることがある。

周りの目など気にせず踊っていると、時々声をかけられるのだ。

こういう出会い方は嫌いじゃない。

「得意な泳ぎ方はなんですか?」くらいの気軽さで「ジャンルは?」という問い。

「ストロークがきれいですね!」くらいのノリで「ステップがエロい!」「腕のウェーブがエグい!」。

水泳は知らないけど「エグい」は褒め言葉。ありがとう。

 

“ダンスをしている”という共通項さえあれば、打ち解けるのはとっても簡単。

交互に踊ってセッションしたり、休憩がてらカウンターでお酒を交わして互いの好きなプロダンサーの名前挙げたり。

男性だろうが女性だろうが、年が離れてようが(上すぎると、さすがにちょっとアレだが)関係なし。

僕らは人間である以前にダンサーなのだ! 素晴らしい!

 

だけど、年齢や名前を聞くのは、別れ際になってやっと。

「そういえば名前は?」

後でまた会うことなんてめったにないし、名前だってそのうち忘れちゃうだろうなと思いつつ、一応聞いておくのが社交辞令。

一期一会が多い。一緒にダンスする、その瞬間は紛れもなく楽しいし、もっと仲良くなれたらとは思う。

それでも連絡先までは交換しない。楽しかったね、はいおしまい。ドライに割り切っているところがある。

 

 

 

ずいぶん経ってから、油断しきったころに、また別の場所で会ってしまうから縁って不思議。

(名前忘れたなー、たしかステップがエロかったよなー)

なんて思ってると、向こうから

「あ! 君、ウェーブがえぐい……」

 

ダンサーなんて似たようなもんだな、と思った。

山下俊太

山下俊太

ダンスと音楽と写真と映画とたこ焼きが好きです。
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